アクアリウム初心者へのアドバイス


1、流木の灰汁(アク)とは?
アクアリウム使用の木は、沈水性のとても硬い木を使用します。
どんな流木からも灰汁(アク)といわれる物が出ます。
灰汁は、その流木が持っている色素とたんぱく質からなるその他の物と思われます。
乾いている流木を水の中に入れると、水が染み込んで行き、その時に灰汁が出てきます。
水が染み込む言ってもほんの2mm位で、沈水性の流木はとても硬いので全部染み込む訳でありません。
水に入れたとき、手で触るとヌルヌルするゼリー状に近い物が出てきます。それがたんぱく質です。
エビも魚もにじみ出てきたたんぱく質を食べているのが確認できます。

2、分解
濾過の効いている水の中と、濾過機の入っていない(又は、濾過の効いてない)水の中で実験します。
濾過の効いている水の中ではヌルヌルが確認できず、濾過機の入っていない水の中ではヌルヌルが確認できます。
それは、濾過機の入っている水の中にはバクテリアが住み着いており、ドンドンたんぱく質を分解しているからです。
水の中において、たんぱく質が分解されると、一部アンモニアに変換され、硝化細菌類(ニトロソモナス、ニトロバクター)が
アンモニアを亜硝酸へ分解(酸化)、そしてほぼ無害な硝酸塩にされるので、エビも魚も大丈夫なのです。

3、灰汁抜き
さて。水の中で流木を3年使用しました。水はとても綺麗です。
その流木は灰汁抜き出来ているでしょうか?
表面から灰汁が出てこないだけで中の方まで灰汁抜きはされていません。
その流木を水から出し、乾かしてから水の中に戻すと初めの時と同じように灰汁が出てくるのです。
4〜5日バケツ等の水の中に入れておいて様子を見てから水槽に戻してください。

4、自慢の水槽に流木を入れる手順
@買い求めた沈水性の流木を、1日中水の中に入れた後、金ブラシで表面を綺麗にします。

A灰汁抜き用の重曹水の中に5日間入れます。出来れば水よりお湯の方が良いです。
1日目、2日目、3日目と見ていると、徐々に色が濃くなって行くのが判ります。
重曹の入っている水と、何も入っていない水を比べますと、3倍程の違いが判ります。

Cもう一度、金ブラシで正面を綺麗にします。それから使用します。

どんな流木にも同じ様に灰汁抜きをしましょう。
灰汁抜きしないと、たんぱく質が出てくるために、水カビが発生することがあります。
ウィローモスにもカビが付きますよ(’A`)嫌でしょう!
栽培センターから出荷した流木には1袋ずつ(20g子袋)灰汁抜き用重曹をお付けしています。
足りない場合はお近くの薬局等にてお買い求め下さい。

終わりに、

プレミア流木は現地、カリマンタン島では、鉄の木と呼ばれていて、この鉄の木で、多くの家が造られています。
この木は水の中では強くなり、腐らないそうで、100年経っても壊れないと自慢していました。
土地の造成がされている所ではコンクリートの家、レンガの家もありますが、
土地の造成がされていない所ではどこにでも鉄の木で家を造ってしまいます。私はとてもびっくりしてしまいました。
川の沿岸にはこの木で造った家がたくさんあり、田んぼの中でも沼の中でも、
水の中でも腐らないこの木を柱にしているのです。

当、栽培センターの流木は

プレミア流木
枝流木
茶流木(夏入荷予定)

の3種類を用意しております。
サイズはL、M、S、SS、SSS と各種、お客様のニーズにお答えしております。
アクアリウム、ガーデニングへの小売り、卸売りもしております。

inserted by FC2 system